無血刺絡で効果が出た症例。関節内部での骨のでっぱり?と言われた膝の痛み。


無血刺絡で効果が出た症例。今回は膝です。
30代女性、たくさんランニングをされるという方です。
 
半年前くらいから膝の奥に違和感があり、力を入れると痛い、ある角度にすると重い、引っかかるような違和感がある…という症状です。
関節部に若干の腫れと熱感があり、症状が変わらないという事から、一度整形外科への受診をお勧めしていました。若い女性で、特にたくさん歩いたり走ったりされる方は膝蓋軟骨に炎症が起きやすかったりしますので。
 
その後、整形外科ではなくてエコー(超音波診断装置)がある外傷経験豊富な整骨院に行かれたとのことでした。柔整師に「診断」はできませんが、膝蓋靭帯炎と関節内部に骨が出っ張っている部分があると思うと言われたそうです。その後、電気治療器をかけて、超音波治療器をかけてテーピングをして終了。それでも症状は改善しない…。
その柔整師の見立ては、整形外科医の診断ではないし、膝の診察ではレントゲンは必須、場合によってはMRIも必要になります。なのでなんとも言えませんが、整骨院の業務範囲ではこれが限界でしょう。
そこの柔整師が言うには、整形外科で膝に痛み止めの注射を打ってみるのはどうか、骨が出っ張っている部分は手術じゃないと取れないといっていたようです。
 
僕も整形外科で医師の診察補助をしていたので分かりますが、膝の関節部分に行う痛み止めは、キシロカインという痛み止めの成分とヒアルロン酸という潤滑済の混合液を注射したりします。あとリハビリとしては、膝に電気を掛けたり運動、ストレッチなどです。
しかし、それではなかなか良くならないのです…。症状にもよりますが膝が痛いからと言って膝のみにアプローチをし続けてもあまり効果が見られなくて症状も小康状態、施術もマンネリ化してしまいます。
ちょっとしたケガなら別に理学療法を行ったり物理療法機器をかけてもかけなくても勝手に自然治癒します。

膝が痛いからと言って膝のみにアプローチをしても症状が変わらない場合は、どうすれば膝のどこが痛くて、そこと繋がりのあるどの部位を押えれば楽になるかという、効果がある急所や真の原因部位を見つけていくという遠隔的なアプローチをして探っていく必要があると僕は思っています。
本気で症状緩和を考えるなら、別の視方をしてアプローチをしていかねばなりません。
 
まず、僕は前回よりも腫れ熱感が少し引いていてあまり目立たなかったので僕オリジナルの「動かすと痛い」症状改善メソッドを試みました。どの動きで症状が出て、どの急所を押えると楽になるかを探っていったんですね。
その結果、膝の内側と太ももの内側、ふくらはぎの内側などの急所を押えると痛みが全くなく動かすことが出来るというところまでたどり着きました。
でも手を離すと元に戻てしまう。なので、その内側の急所と繋がりのある筋肉をほぐしました。すると、手で押さえてなくても7割くらい痛みが取れました。
最後に、無血刺絡の刺激を加えました。上記の筋肉、神経の走行、急所に刺激を加えました。色々施術していき分かったのが、一番効果的だったポイントは膝の内側の上記の筋肉がくっついている筋腱付着部でした。そこに痛圧刺激を加えたことにより、手を放しても全く痛みや違和感がなく動かすことが出来るようになりました。
…勿論一回で完全に治るというわけにはいかないです。全部ではないにしろ少しだけ時間の経過とともに症状が出てきてもいましたので、継続的な施術とセルフケアが必要になります。
でも、実際に症状が改善したのです。これは症状が緩和するという希望が持てるということになると思います。
手術や注射、投薬などをせず、低侵襲性の刺激で症状改善するのであればそれに越したことはありません。

しかし、今回の症状では一度も整形外科にはいかれていないとの事でしたので一度しっかりどの部位がどのようになっているかという専門医の診断は必要と思い、病院への受診を再度促しました。

 
神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より
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