感染症シリーズ。子供や赤ちゃんへの口移しは絶対ダメ!!ヘルペスについて。

皆様こんにちは。

今日は、ヘルペスについて書いていきます。

 

単純ヘルペスウイルスによる感染症で、1型(HSV1)と2型(HSV2)の二つがあります。

 

1型は、1~3歳で初感染することが多いです。

主として口腔粘膜に感染します。多くの方が、いずれどこかからウイルスをもらいそれにより抗体ができるようで、学童以降の抗体保有率は30~35%程度といわれます。

小さい子や赤ちゃんは、一昔前まで口移しなどでご飯などが与えられたりして親からヘルペスウイルスをもらってしまうケースが多かったようです。

しかしこの行為は危険で、新生児など免疫がしっかりしていない状態で感染することにより口腔歯肉などに炎症が起きたり、髄膜脳炎を起こすリスクがあります。最悪な場合、死に至ることもありますので特に新生児など小さい子などには絶対に、親が口移ししたり親戚の人がキスしたり、大人が使ったばかりのスプーンなどを使いまわすという事をしてはいけません。

 

…まあ、そんなことはそうそうないと思いますが、子育てに関してのハラスメントもあることはあります。

昔はこうだったとか「ゆとり世代」とか言われて何の根拠もない間違った風習を押し付けられることもあります。

そんなの関係なく、万が一通りすがりの人や親戚の人などに強要されそうになったら、気まずくなろうが嫌われようが正しい知識に基づき子供を守らなければなりません!

 

 

さて、次に2型は、主に性交渉により感染します。

唾液や患部の直接接触で感染します。感染部位の皮膚や粘膜を支配する知覚神経終末から神経軸索に沿って侵入し知覚神経節に潜伏します。

多くは、不顕性感染といって感染しているけど症状が出ていないから気付かないという状態になります。でも、ウイルスは潜んでますので免疫が落ちてきたときに発症します。

上述したように、こちらも正しい知識で身を守らねばなりません。

 

ヘルペスの治療法は、抗ウイルス薬を全身又は局所に投与するというものです。

経過としては免疫能に問題なければ予後は良好ですが、しばしば再発します。

中枢神経に感染した場合や、免疫不全患者の感染、新生児での感染は予後不良(死の転帰となる可能性が高い)といわれます…。

 

ヘルペスはよく聞かれる感染症ですが、決して油断しないでください。繰り返しますが新生児に口移しは絶対ダメです!!

 

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

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