マッサージは意味ないという臨床家がたまにいますが…。

整体院のチラシやWEB広告などで「うちはマッサージしません」とか、「マッサージしても解決しない」、「マッサージ希望の方は当院ではなく他店へ」みたいな軽く腹立つようなキャッチフレーズでそれを誇りのように宣伝したりコンセプトにしているような臨床家がいます。特に最近はPT、OTが開業して経営してる整体院も増えてきてそんなような事を言っている人がいたり、それに触発された整骨院やその他施術所でも同じようなコンセプトを掲げているところが多くなってきている気がします。

僕自身は十代後半から人様のお身体に携わる仕事をさせて頂いておりますが、はじめに教わったのはマッサージでした。「指圧」とか「揉捏」とか「マッサージ」とか色々言い方や定義はありますが、広義の「マッサージ」という呼び名でここでは書いていきます。

整骨院で恩師にマッサージの仕方を教わりその後、ホテル出張マッサージ、大手エステサロン、整形外科など様々な職場で様々な手技や仕事を経験しましたが、基本はどこでも「マッサージ」でした。

勿論、それに対して僕自身も疑問を感じたことはあります。確かにマッサージでは根本解決にはならないし、鍼でも灸でも柔道整復術やケガの応急処置などではなく、仕事内容は来る日も来る日もほぼマッサージのみ。こんな事ならば国家資格なんていらないじゃないか、素人の孫の肩もみの方がよっぽどプラセボ効果で効き目があるんじゃないかとか思ったこともありました。

その後自分で開業してからは勉強、研究と共に経験を重ねていき、どこをどうすればあらゆる「動かすと痛い」症状が早期に改善されるかという手技を確立していきました。そのかいあって確かに、指示されるままにマッサージばかりしていた勤務時代と比べると格段に腕は上がり、改善出来る症状の幅はとても広くなりました。(手前みそ的な発言で恐縮ですが…)でも本当です。以前勤めていた時は、マッサージをする事しか出来なかったし、とくに整形外科では決められた手技以外の勝手なことは許されなかったのです。

でも開業して現時点でお陰様で6年目になりますが、マッサージの需要は確実にあると断言できます。患者様自身がそれを望んでいらっしゃるという事もありますし、僕自身もマッサージをすることで症状を改善に導いたことだって何度もあります。

なんらかの動かすこと痛い症状を改善に導いていくときに診るポイントは、筋肉、血管、神経、関節、筋膜、経絡、内臓などですが、仮にそれらに対する高度なテクニックを使っても変わらないことだってあります。

局所の血流促進、筋膜筋肉の滑走を促す、神経の鎮静化などが主たる施術目標となるわけですが、何を持ってそれを行うかという事も重要な要素です。鍼、無血刺絡、等尺性収縮、急所に響かせる筋膜はがしや刺激など一番効率の良い方法を行いますが、時によって効率が悪く時間もかかるマッサージが効果的なことだって往々にしてあるのです。押し方やアプローチの仕方を変えるだけで「マッサージ」でも上述したような効果に近いものを再現できるのです。

それに、お話をしながらマッサージをしてほぐして「あーー、凄くリラックス出来た、気持ち良かった」とおっしゃって頂いたり、「これでまた一週間頑張れる」というようなことを仰って頂いたりもします。

動かすと痛い症状があるならば、どうすればその症状が楽になるかを考えて結果を出すのが僕の仕事ですが、全員が動かすと痛い症状を持っているわけではないし、高度なテクニックや結果よりも、全体的にマッサージで筋肉をリラックスさせて、血管拡張及び神経の鎮静化をしてもらいたいという方もいらっしゃるのです。

人間の身体は、というか行くとし生けるものすべてに退行性変性は起こります。それに、使い過ぎたり無理がかかると痛みます。でも、多くの方は多少無理がかかっても動かなければいけないし、毎日やらなければいけない事があります。その日々の負担をどのように解消しながら生きていくのかというところで僕たちの様な仕事があるわけです。

痛い時、辛い時、しんどい時はいつでもおまちしております。