脳血管疾患シリーズ。脳血栓について③

皆様こんにちは。

今日で脳血栓について三回目になります。今回は、どの動脈に血栓ができるとどうなるかという症状について書いていきます。

 

①内頚動脈の閉塞の場合。

反対側の麻痺、知覚異常、優位半球の場合は失語、失行を生じます。重篤な場合は、意識障害や死に至る場合もありますので注意が必要です。

しかし、ウィルスの動脈輪(内頚動脈の枝や脳底動脈の枝で作られる脳を栄養している丸い円状の血管たちのこと)での交通が良好な場合は全く症状を呈さない場合もあるようです。

なぜなら、円状になっているので一つがやられても他が補ってくれるので大丈夫なのです。

 

②前大脳動脈の場合。

反対側の下肢に強い麻痺、感覚障害を生じます。

 

③中大脳動脈の場合。

閉塞部位(起始部か、穿通枝か、皮質か)によって、症状が違います。対側の片麻痺、知覚障害に加え、同名半盲、四分の一半盲を呈することがあります。優位大脳半球では失語が、劣位半球では病態失認、販促空間無視などの大脳皮質症状が出現します。

 

④後大脳動脈の場合。

反対側の同名半盲がみられます。

 

⑤椎骨脳底動脈の場合。

脳底動脈遠位端部の閉塞が多いです。後大脳動脈、上小脳動脈、前・後下小脳動脈のいずれかが閉塞したかにより、意識障害、自発性低下、同名半盲、眼球運動異常、回転性めまい、小脳症状など多彩な症状が現れます。

 

これらの症状が出るにあたり、画像検査などを行うのですが、CT検査で発作直後は異常が認められないことが多いようです。

 

治療法は、意識障害のある例では呼吸管理、血圧のコントロールが大切です。急性期は、降圧剤を使用しません。また、脳浮腫に関しては脳圧下降薬を使用します。

慢性期には、再発防止のため抗血小板薬を使用します。

 

予後は、主幹動脈閉塞による大梗塞では脳浮腫も加わり、脳ヘルニアによる二次的脳幹圧迫により死亡することもあるようです。

脳底動脈血栓症では、無動性無言、閉じ込め症候群を呈します。片麻痺についてはリハビリテーションによりある程度の回復が期待できます。

 

 

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

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