頚椎症の強い痺れと痛み。神楽坂東五軒町鍼灸整骨院。

皆様こんにちは。

今回は、頚椎症による強い痛みや痺れがあるという患者様です。

首を曲げたり動かしたりすることで、離れた腕や肘、指先に痛みや痺れが現れるという症状がありますのでこれは明らかに首からきていると言えるでしょう。

お盆休みという事で病院が診療していなくて当院にいらして頂きました。昨夜は痛くてあまり寝れなかったという事で、とても辛い状態です。今までの既往歴としてヘルニアなど頚の疾患で診断されたことはないけれど、以前から頚周りに痛みや腕に痺れの様なものが出ていたという事でした。

このように強く神経症状が出ている場合は、頚椎症、頸椎ヘルニアなどを視野に入れて考える必要があり、それらの増悪期の場合もあります。やみくもに筋肉を触ったり関節を動かしたりしてはいけません。整形外科で勤務していた時の経験では、頚の症状が強く出ている場合は頸椎カラーを付けて安静にして固定するというのも一つの処置法で、疼痛を軽減させることが出来ると学びました。

あとは、神経回復作用がある電気治療器を症状のある周辺に極々弱く当てるというのも一つです。牽引療法もいいと判断されるお医者さんもいますが、関節、筋肉と同時に神経も引っ張られますので、神経症状が出ている時は神経によりダメージが加わる可能性があるから良くないという場合もあるそうです。なので、うちでは牽引機は置いていません。

 

脳神経外科医の長田先生が考案された無血刺絡療法を当院では行っています。この無血刺絡は、頚椎症による痺れや痛みが改善した症例が多々ある他、頚だけに限らずヘルニアや狭窄症による痺れなど、様々な痛みや痺れの症状が改善した症例があります。

痺れに対する対処法は、ここ半世紀電気治療器とビタミン剤くらいしか神経の髄鞘部分を回復させることが出来ないと考えられてきたという歴史があります。しかし、長田先生のクリニックや、その他無血刺絡を行っている臨床家の症例データに基づいて鑑みると無血刺絡により痺れの症状が改善したという症例が非常に多くあるのです。

事故などで神経が断裂及び部分断裂した、頚髄症などで神経そのものが非可逆的変性を起こしている場合は改善することは難しいようですが、それ以外の場合は改善する可能性があるという事です。

それを信じて無血刺絡をまずは行いました。高位診断をした結果、症状が出ている範囲はC4、5という事がわかりましたので、その部位に対応している急所に刺激を加えていきます。フレアー現象が確認出来たら即座に刺激はやめます。それで症状は何か変化したかという事を伺いましたところ、来た時より楽だけど動かすと辛いとおしゃっていました。昨夜は痛みでほとんど寝れなかったということと、休日で旅行に出かけていたということもあって、かなりお疲れでどことなく元気がないような状態でした。東洋医学的にこのような状態を「虚証」と言いますが、この時にあまり強い刺激や長い時間の刺激は行ってはいけないという考えがあります。なのでそれを考えた上で、最後に干渉波という電気治療器を極々弱くかけてその日の施術は終了しました。

 

施術が終了した直後でペインスケールを尋ねたところ、マックスの痛みが10とするなら今は7から8くらいとおっしゃっていました。大幅に改善されたわけではありませんが、かなり強い神経症状が出ていましたので初回の施術はこれくらいにして、次の日に整形外科に行って頂くように申し上げました。施術後、少し時間が経過したり一晩寝て次に日になるとまた症状が変化することもあります。

こちらは経過観察です。

※症状には個人差があり必ずしも効果を保証するわけではありません。

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

施術を予約する。

https://ssl.xaas.jp/x7521181/login/serviceAppoint/index?__FLOWID__=d9be078084d78a17ada192f48831cb2f945c0a60