消化管疾患シリーズ。男性に多い、食道癌について。

皆様こんにちは。

今日は、食道癌について書いていきます。

 

食道癌は、食道粘膜上皮から発生する悪性腫瘍です。

疫学として、60歳以上の高齢男性に多く悪性腫瘍の死因第5位(平成17年の調べ)で、男女比は約6対1です。

 

なぜ食道癌になるのか成因は明らかではありませんが、アルコールや喫煙、熱い食べ物が危険因子とされています。

食道中部、次に下部に起こりやすいです。

 

症状は、初期が無症状か少し嚥下時に「しみる」程度です。しかしそれが進行していくと、食道の狭窄による嚥下困難の症状がみられます。その結果、あまり食べ物がたべずらい状態になりますので体重減少をきたします。

また、周りの臓器への浸潤による症状もみられます。例えば食道、気管支痩を形成すると嚥下性肺炎を併発したり、大動脈に浸潤すると大出血を起こすこともあります…。

反回神経という喉に近くにある神経を巻き込むと声帯が動かなくなり、嗄声(声がかすれる)となります。交感神経を巻き込むとホルネル症候群を起こす。ホルネル症候群の主な症状は、同側の眼瞼下垂(瞼が下がったままになる)、縮瞳(瞳孔が小さくなる)など。

迷走神経を腫瘍が圧迫刺激すると、徐脈(脈が遅くなりめまいなどの原因となる)がみられる。

さらに、上大静脈を圧迫すると顔面に著明な浮腫(むくみ)をきたします。

 

診断としては、内視鏡検査が有効です。早期癌であれば、ポリープを切除するように内視鏡下粘膜切除術が行われます。

進行した癌では外科手術が基本となるようです。リンパ郭清(癌のリンパ転位を防ぐためにリンパ節を切除すること)、胃または小腸を用いて食道再建術が行われるようです。

手術が不能な場合は、化学療法や放射線治療が行われ、症例により効果の見込めるものもあります。

食道癌は、良性腫瘍であるポリープの場合は経過観察となります。

 

予後として、五年生存率は癌の進行度のもよりますが約20%といわれます…。

 

悪性新生物(癌)により命を落とす方は今の世の中でも多く、本当に憎い病だと思います…。

しかし、生活を見直しそこから少しでも気を付ける!健康にいい事を一つでもする!という癌をはじめあらゆる病気を遠ざける行動を取ることは非常に良い事だと思います!

 

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

施術を予約する。

https://ssl.xaas.jp/x7521181/login/serviceAppoint/index?SITE_CODE=hp