消化管疾患シリーズ。日本人の男女ともに多い、胃がんについて。

皆様こんにちは。

今日は、胃がんについて書いていきます。

 

胃がんとは、胃粘膜に発生する上皮性の悪性腫瘍のことです。

日本国に多く、男性では悪意性腫瘍の中での死因第二、三位となっております。

男性1位は肺がん、2位は胃がん、3位が大腸がんです。女性は1位大腸がん、2位肺がん、3位胃がんです。

 

ちなみに、全体の死因は1位が悪性新生物(癌)2位が心疾患、3位が脳血管疾患、4位が肺疾患、5位が不慮の事故です。

世界でみると胃がんの死亡率は41か国中、世界4位です…。(2014年時点。GROBAL NOTEより抜粋)

 

成因としては明らかではありませんが危険因子としてニトロソアミンの摂取が考えられています。何かというと、ハムとかソーセージに含まれている発癌物質で、長期的に摂取していると癌になる確率が高くなるそうです。

その他、萎縮性胃炎、ヘリコバクターピロリ菌の感染などが考えられています。

また胃がんは転移を起こしやすく、左鎖骨上リンパ節転位(ウィルヒョウの転位)や卵巣転位(クルーケンベルグ転位)、ダグラス窩といわれる直腸子宮窩転位(シュニッツラー転移)、血行性による肝・肺への転位などがあります。

 

症状として初期は、無症状の事が多いので検診などで早期発見が重要になってきます。

進行すると、食欲不振、上腹部痛、嘔気、嘔吐、体重減少、吐血、下血、貧血などの症状がみられます。

さらに癌性腹膜炎を起こすと、腹水が大量に貯まり腹部膨満感、呼吸困難を訴えます。

 

診断は、上部消化管造影検査により粘膜不整、陰影欠損、潰瘍像などが確認できます。あと内視鏡検査では直接病変部位を確認できるので、胃ポリープや胃潰瘍との鑑別に用いられます。

 

その他、生検を行って状態によりグループに分けます。

Ⅰ 正常組織 Ⅱ 異形を示すが良性 Ⅲ 良性と悪性の境目 Ⅳ 癌が強く疑われる Ⅴ 癌

 

早期癌は癌の浸潤が粘膜下層にとどまっている状態です。その分類は肉眼的に診た状態で表します。

Ⅰ 隆起型 Ⅱa 表面隆起型 Ⅱb 表面平坦型 Ⅱc 表面陥凹型 Ⅲ 陥凹型

 

進行胃癌の分類はボルマン分類といいます。

Ⅰ 腫瘤型 Ⅱ 潰瘍限局型 Ⅲ 潰瘍浸潤型 Ⅳ びまん浸潤型 ※日本ではこれのほか、0が早期癌、Ⅴが分類不能で2つ追加されています。

 

深達度分類もあります。

早期胃癌 m 粘膜内 sm 粘膜下層

進行胃癌 pm 固有筋層 ss 漿膜下層 se 漿膜露出 si 隣接臓器直接浸潤

 

手術時の所見分類(TMNの分類)

T 局所腫瘍の大きさ M 遠隔転移の有無 N リンパ節転移の有無

※H 肝転移 P 腹膜転位

 

 

治療法は、粘膜に限局した早期胃がんは内視鏡で切除手術します。

それよりも進行していて尚且つ、胃に限局している場合は外科手術となります。

主な術式は、ビルロートⅠ法(切断した断端を十二指腸の断端と直接吻合する方法)と、ビルロートⅡ法(切断した十二指腸断端を縫合閉鎖し、切断した胃の断端を空腸に端側吻合する方法)の2つがあります。

 

手術で胃切除した後の合併症としてダンピング症候群があります。

早期ダンピング症候群では、食後に悪心、冷汗、動悸、脱力感、腹痛、下痢などの症状がみられます。これは、急に食物が腸内にはいるために起こると考えられています。

後期ダンピング症候群は、食後に低血糖症状があらわれます。

早期、後期のダンピング症候群の予防法は、一回当たりの食事量を少なくし、低脂肪の食事にするということです。後は糖分の補給です。

 

予後は、早期胃癌の5年生存率は90~95%といわれ、特に深達度m癌の場合は95%以上と言われます。なのでとにかく早期発見早期治療がカギです!!!

 

 

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