改善症例集。変形性腰椎症とぎっくり腰。


今回は、変形性腰椎症がある状態のぎっくり腰の患者様です。
 
変形性腰椎症とは、加齢により腰骨の形が少しずつ変わってくるというものです。レントゲンで見ると、角が尖がってきているように見えます。加齢により骨が変形しますのでこれはある意味しょうがない事でもあります。
症状としては、腰痛症状を呈します。変形が進み、それが脊柱管狭窄症を起こしやすくする原因にもなる場合もありますが、多少の変形だけではぎっくり腰の様な激烈な痛みや動けないくらい辛いという事にはならないと思います。
 
今回の患者様は朝起きた時に動けないくらい腰が痛くなり、二日間安静にしていてその後ある程度回復したので整形外科に行き、レントゲンを撮ってもらって変形性腰椎症と診断を受けてその後、当院へお越し頂いたという流れになります。
 
整形外科では特に詳しく説明はされなかったそうですが、激痛が起きたのは恐らくぎっくり腰のせいだと思います。
前述の通り変形性腰椎症では動けないくらいの激烈な痛みは起こりにくいので、日ごろの姿勢やゴルフ、時期的に水分塩分の過不足などで筋肉や筋肉を構成する細胞に負荷がかかり、筋筋膜性の急性腰痛を発生したのではないかと思います。
塩分やカリウムなどの電解質の異常が起きても筋肉が引きつりやすくなったりします。なのでとても暑い夏はそのような事も注意せねばなりません。今回の腰痛も、もしかするとそのような事が関係していた可能性は大いにあります。
 
さて、施術についてですがまずは痛む動きや症状を確認します。
その結果、前屈と後屈で腰の重だるさや痛みが出る事が分かりました。筋肉は骨にくっ付いています。なので、骨自体が加齢により変形することで周辺の筋肉にも影響を及ぼすでしょう。変形があると可動域が悪くなり、それにより血の巡りが悪くなって筋肉が硬くなり痛みが出やすくなるという事です。
なので、
 
痛む周辺の関節部位に無血刺絡の刺激を加えていきます。椎間関節や脊柱起立筋の際などまんべんなく刺激を加えて、もう一度前屈後屈をしてもらいます。その結果、前屈後屈共に可動域が改善しました。血管拡張により、血流促進が促され筋緊張が緩んだと考えられます。
加齢により変形した骨は元には戻りませんが、それによる周辺の痛みや可動域制限は改善できる可能性が高いです。
 
神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院。
※症状には個人差があり必ずしも効果を保証するわけではありません。