感染症シリーズ。水痘(みずぼうそう)、帯状疱疹について。

皆様こんにちは。

今日は、水痘(みずぼうそう)、帯状疱疹について書いていきます。

 

水痘と帯状疱疹はともに水痘、帯状ヘルペスウイルス(帯状疱疹ウイルス)により発病する感染症です。

水痘はほとんどが小児期に感染し発症します。僕も小学校4年の時に罹りました。

帯状疱疹は、高齢になるに伴い7~8人に一人の割合で一生のうちに一度は発症します。

子供のうちに発症すると水痘、成人で再発症すると帯状疱疹といいます。

 

病態生理として、水痘・帯状ヘルペスウイルスに感染すると急性丘疹性疾患が発症します。要は、ふくらみのある発疹がでます。

これが水痘です。水痘が治癒した後、ウイルスが神経節に潜伏感染し再活性化によって発症するのが帯状疱疹です。

 

再活性化は、血液疾患、癌、膠原病などの際に起きやすいと言われます。

 

感染経路としては、水痘患者の上気道粘膜および皮膚水痘内容液、帯状疱疹患者の皮膚水痘内容液液からの飛沫や直接接触によって感染します。

 

水痘の症状は、水痘・帯状ヘルペスウイルスに感染して10~20日の潜伏期間を経て、発熱と皮疹があわられます。

皮疹は、紅色丘疹→水痘→膿疱→痂皮(かさぶた)と変化していきます。

 

帯状疱疹の症状は、三叉神経節や脊髄後根神経節などに潜伏感染したウイルスが、宿主の免疫が弱ると再活性化され症状があらわれます。

神経節の支配領域の皮膚に、神経の走行に沿って帯状の水泡をつくり発疹とともに痛みも伴います。

 

小児の水痘に対しての治療方法は、対処療法です。解熱薬や抗ヒスタミン薬などの投与となります。ひどい水痘の場合は、抗ウイルス薬を使うこともあるようです。

 

帯状疱疹には、アシクロビルという水痘や帯状疱疹に使うウイルス感染症の薬の投与や、抗炎症薬などが使われます。

帯状疱疹は予後が良好であるが、痛みが数カ月から数年にわたって残る事があります…。そのような場合は、交感神経ブロックなどのペインクリニックが必要になる場合もあります。

 

水痘の予後は、免疫能に異常がなければ予後は良好です。しかし、免疫不全症の患者さんや、新生児に重症水痘が発病すると予後は不良といわれます…。

水痘や帯状疱疹は、免疫能がしっかりしているかが大切です!

 

 

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。