必殺仕事人の考察シリーズ。仕事人になるための修業について。「紐系」編。

皆様こんばんは。
今日も必殺シリーズの考察で、仕事人になるための修行について書いていきます。
今回は、「紐系」の仕事人になるためにはどうすればいいかを考えていきましょう!紐系の仕事人は、竜、勇次、銀平、赤井剣之助などです。

まず紐系の特徴は、紐状のもので離れた相手の頚を締めて倒すというものです。

…まあ中には赤井 剣之介のように、相手の髪の毛を使って頚を締める仕事人もいますが、剣之助は例外ですね(笑)
あの技は、元侍で体幹がしっかりしていて力がそれなりに強い剣之助だから成せる技です。

接近戦や、肉弾戦が苦手で割と非力な仕事人が遠距離攻撃ができる紐系の仕事人になる傾向が強いですね。

さて、紐系の仕事人になるにはなんていっても紐のようなものを離れた位置から相手の頚に正確にひっ絡めるという事ができなくてはいけません。

なので、まずは自分の手に馴染む紐状のものを探して、木などを相手に何度も紐を投げて取れないようにひっ絡めるという練習をしなくてはいけませんね。

竜の組紐のように、尖端に重りのような鈴とか分銅がついてると比較的やりやすいかもしれません。
ところが、勇次の三味線の糸だと軽いし弱いのでめちゃくちゃ難しいと思います。

僕も中学生の時、おばあちゃんにねぶた用の鈴をもらい、紐にくくりつけて丁度よい高さの家具の棒部分目掛けて何回かマネしてみたことがありました(笑)
何度やっても全くコツもつかめないし上手くいかなかった事を覚えています…。

まあ、とりあえず上手くひっ絡める事が出来たとしましょう。

次に大切なのが、そこから敵の動きを何とかして止めて約五分、締め続けながら、必要に応じて屋根まで引っ張ってくる強靭な腕力を鍛えねばなりません。

離れた場所から紐を投げただけで敵の頚に紐を絡めるということですので、仕組みさえ分かれば恐らく簡単に外れるはずです。
外れないよう複雑に紐を絡めるというのは手を使わず遠距離からできるはずがありません。

なので紐をかけたら、今度は紐を外されないように、尚且つ小刀などで紐を切られないように何らかの方法で敵の気をそらすかあちこちに振り回さなければなりません。
なので、竜などは天井裏に敵を引っ張り上げて天井を突き破ったり、雑木林の中をジグザグに走り撹乱させたりしていると思われます。
あと、対仕事人で合い口で紐を切られそうになった時に上手く紐を操り、合い口を持った手首を封じるというテクニックもあります。
そういった応用編も練習が必要ですね。

最後に必要になるのは、一度紐をひっ絡めて締めた後に外すというテクニックですね。
これが出来ないと、紐が外れなくなってしまい自分が逃げれなくなります。

勇次の場合は技が決まった後に、三味線の糸をぶち切ってますね。
ぶち切った時にバチーーんと三味線の弦の音がしますので、あれは頚に糸が残ってる状態なのではないかと考察できます。
なぜなら、技が決まった後思いっきり引っ張った時に全部糸が切れることなく手元にきているならば、シュルシュルーーと綺麗に引っ張ってこれるはずです。
それが、首の部分で三味線の糸がしっかりひっ絡まって固定されてるので強く引っ張った時に糸がぶち切れて、バチーーんと音がなっているのだと思います。
なので、勇次の場合は敵の頚に三味線の糸がたぶん残った状態で去っています。

そんなことをしたら次の日には、江戸の三味線屋と三味線の糸を卸している業者や製造会社が一斉に洗いざらい調べられ、勇次が捕まるのは時間の問題なのですが…そこは一流の仕事人なので何らかの方法で抜け目なく処理しているのでしょう(笑)

離れた所から敵の頚に紐を絡めて強い腕力をで締めた後、証拠を残さず手元に紐を納めて現場から去る!これが出来るようにならないと紐系の仕事人にはなれません!…というかそんなこと物理的に無理なのでなれません!(笑)