56 必殺仕事人の考察シリーズ。「必殺仕事人Ⅴ 旋風編」夜鶴の銀平について。

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皆様こんにちは。
今日は、必殺仕事人Ⅴ 旋風編の、夜鶴の銀平について書いていきます。

銀平はとても渋い仕事人です。仕事人の中で、渋さでいったら僕的には一番なような気がします。

普段は船の先導さんの仕事をしています。で、僕の記憶が正しければ昔、木こりをやってたという設定だった…はずです(笑)

旋風編から、なんでも屋のお玉がでてきますが、最初からお玉と銀平は仲間です。
お玉は、女性のサポート役の中ではなかなか有能です。身のこなしが素早く、忍者みたいなジャンプができます。

自称ですが、お玉は新必殺仕置人で出てきた寅の会元締め、寅の娘らしいです。
その関係で身体能力が高いのかもしれませんね。

あと劇中では主水さんが、寅の所に銀の鶴を使って相手を仕留める凄腕の仕事人がいると聞いたことがある。と、銀平の事を揶揄して喋っています。
そうだったとしたら年齢的に考えても、死神がいる前の時期に銀平がいたのかもしれませんね。

さて、銀平は紐で相手の頚を締めつつ、手に持った紐付きの棒を巧みに操り、先の尖った銀の折り鶴を相手の頚の急所に刺して仕留めるという技を使います。
…これは字で説明するのが極めて難しいです(笑)

ただ頚を締めるだけではなく、尖った折り鶴で急所を刺すという、紐系の仕事人の中では新しいタイプの技です。

頚に関しては今までも色々書いてきました。

内頸動脈圧迫により、酸素と血液の循環不全が起こり、脳細胞が壊死する。

頚の過伸展、過屈曲と牽引の力が働くことにより頚骨の骨折が起こる。

頚の関節を過度に捻ると骨がボキボキ鳴ることがありますが、それを行うと血管神経損傷も起こす可能性がある。そしてそれにより、血管壁が剥がれ脳血栓となる恐れがある。などです。

あと、内頸動脈と外頸動脈の分岐点に頸動脈洞という部分があります。ここを刺激すると迷走神経反射が起こり、意識を失ってしまいます。頸動脈洞は、高血圧を感知するセンサーです。
なので、その部分をむやみに刺激すると誤って高血圧を感知して迷走神経反射が起こってしまう。というのもあります。

しかし、これに関しては迷走神経反射が起きたからといって命が断たれるという分けではありません。むしろこれ以上高血圧に身体を晒さないよう身体を守る働きなのです。
迷走神経反射とは、簡単にいうと低血圧状態になり失神することです。

 

ということで大分頚の部分のお話は以前にもさせて頂いてます。なので今回は、頚のツボ、急所について書いていきます。

ちょうど銀平が狙うあたりには東洋医学的に経穴といわれるツボがあります。
喉仏と胸鎖乳突筋という筋肉の間に、人迎という経穴があります。
恐らくここを銀平は狙ってると思われます。

人迎という経穴は、高血圧の治療で使います。
人迎洞刺といって、ここに鍼を浅く刺すことにより血圧を下げる事ができるのです。
頸動脈洞の近くなので、そのような効果が得られるものと思われます。

上手く刺さると総頸動脈の真上に鍼がくることにより、拍動と同時に鍼がピクピク動きます。
人迎洞刺を行う際は、必ず仰向けで行わないといけません。
なぜなら、万が一迷走神経反射が起きてしまった場合、意識を失い倒れて怪我をする可能性があるからです。

話を戻すと、銀平の技は紐で頚を締めて相手の動きを制限し、さらに紐を操り尖端に付いた折り鶴の嘴部分を人迎に刺すというものです。

言い換えると頚の血管、及び気道を圧迫した状態で頸動脈洞を刺す。

これにより考えられる人体への影響は、まず脳への酸素、血液循環の遮断です。
次に、頸動脈洞を刺激することによりおこる迷走神経反射。
最期に、総頸動脈を傷つけることによる出血、血管損傷です。

なので、実際の死因は窒息死なのではないかと考えられます。
窒息をある意味助けてくれる働きが、あの銀の鶴だと言えるとおもいます。
銀の鶴が刺さることにより、迷走神経反射が発動、それにより血圧低下、徐脈が起こります。
頸動脈を損傷することにより出血が起こりさらに循環が悪くなります。

ということで、より窒息を早める為に迷走神経反射を起こさせるというのは効果的ではあると思います。

さすがは寅のもとで仕込まれた仕事人だと言えるでしょう。

 

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より
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