40代男性 頚椎症疑いの寝違い。神楽坂東五軒町鍼灸整骨院。

皆様こんにちは。

 

今回は、頚椎症疑いの寝違いです。

一般的に、頚椎症を疑う時は痺れがある時です。頸椎ヘルニアなどでも痺れは出ます。しかし、僕の経験ではヘルニアの時の患者様の症状はとてもとても辛そうです。疼痛緩和肢位のような状態になり、仰向けやうつ伏せなどできません。そして、あまりにも強い症状のために病院に行って検査を受けた結果、頸椎ヘルニアと診断されることが多いです。なので、頸椎ヘルニアと先に診断された状態で来院される場合がほとんどです。

 

頚椎症の場合は、頸椎と頸椎の間から出ている神経の周辺で何らかの異常が起きて、神経が圧迫されて痺れや痛みが出ている状態です。

テスト方法にスパーリングテスト、ジャクソンテストがあります。これらは、首を後ろに倒したり、痛い方に側屈すると痛みや痺れがひどくなるというものです。そしてさらに上から手で押さえるのです。それにより骨と骨の間、神経の出口をあえて狭めて痛みや痺れを誘発するテスト法なわけです。

今回の患者様は、まさにこの二つの動きが痛みと痺れのために出来なかったのです。すなわち、スパーリングテスト、ジャクソンテスト陽性という事になるわけですね。ただ、整形外科勤務の時は下手に上から圧迫を加えたり動かすと余計に痛めるので痛むときは上から圧迫しない方がよいというように指導を受けていましたので、上からの圧迫はしませんでした。それでも痛み、痺れが増していましたのでどちらともテストは陽性と判断できます。

 

頚椎症の場合は、施術をする際に注意が必要です。

どこが痺れるかを正確に把握することで、どの高位の神経根が傷害されているかを調べる必要があり、決してその関節や神経を傷めないように細心の注意を払って施術をせねばなりません。

しかし、今回の患者様はそこまで痛みや痺れがとても激しいというわけではありませんでした。

なのでまずは、痛みが出なかった左右回旋の動きをしてもらいながら様子を見つつ、首の筋肉を緩めていくことにしました。

 

主要な筋肉を緩めていくうちに、なんか最初よりも楽になってきたと仰って頂きました。

そこから、あえて慎重に首の側屈をして頂きました。これは、先程痺れと痛みが増した危険な動きでもあります。

この際に首の側屈に関係する頚の深部の筋肉を押えながら側屈をして頂いたのですが、その際に全く痛みも痺れもないと仰っていました。

そこから何度か動かしながら関連する筋肉を緩めていくにつれて、可動域が上って痛みや痺れを感じずに側屈や後屈が出来るようになりました。

 

ここから分かることは、もしかすると頚椎症ではなかった可能性があります。

寝違いにも様々な種類があり、筋肉が硬くなって周囲の組織との滑走障害が生じて、何らかの組織が頚部で特定の動きをすることにより神経に触れて痛みや痺れの様な症状が出ていたのかもしれません。

 

結局、然るべき筋肉を緩めただけで、ほぼ痛みや痺れは消失しお帰り頂きました。

また症状がぶり返すかもしれないので、安静になさって頂いて近いうちにまた様子を見せて下さいと申し上げました。

経過観察をしていきます。

※症状改善には個人差があり、必ずしも効果を保証するわけではありません。

 

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

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