ボルダリングによる後頭神経痛。

これは僕自身の症例です。

私事ですが、最近ボルダリングをやり始めました。

昨日の夜に壁を上り、一夜明けた翌日、後頭神経痛を発症しました。

後頭神経痛とは頭痛の一種です。C2から出ている大、小後頭神経の支配領域内で起こる頭痛です。

これの発生原因は、何らかの原因で後頭神経に炎症が起きた時、頚や頭の手術後や、ストレスなどが原因とされています。明らかな外傷がなく起きる後頭神経痛に関しては確実に原因を特定できないとも書かれている文献もあります。

しかし後頭神経痛は、姿勢の悪さや首周辺の筋肉を変に使うことによっても起きると僕は考えています。

その証拠に、僕が施術してきた今までの後頭神経痛の症例において普段の姿勢や座り方を改善したり、関連した筋肉を緩める事で解消したという実績があるからです。

その他にも、後頭神経の出口であるC2付近に無血刺絡をしたり、遠赤で温熱刺激を加えて緩和させた症例もあります。

今回は僕自身の症例ですが以前、後頭神経痛を起こしたのは8年くらい前です。その時は、普段テレビを見る時の姿勢がとても悪くて、テレビを見ている時は常に頚の屈曲が強制されている状態で、その際にC2付近や後頭神経に伸長の力が持続的にかかって後頭神経痛を発症したものと思われます。

直ちにその姿勢を改めて、暫くしていると自然と症状はなくなりました。

この度8年ぶりに後頭神経痛が再び起こったわけですが、その理由は最近始めたボルダリング以外に考えられないんですね。なぜなら理由は二つあって、一つはボルダリングを始める前までは8年間無症状だったという事です。

二つ目はボルダリングをするにあたって、特に初心者は身体の使い方が下手でとにかく腕の力を使って壁を登ろうとします。僕は今回で4回目でして、腕以外にも背中の筋肉が少しづつ使えるようになってきていました。その時に殆ど力を入れたことのない背中や首の筋肉に負担が掛かって、後頭神経に何らかの影響を与えて症状が出たものと思われます。

施術としてはまず、C2付近と痛みのある大後頭神経周辺に無血刺絡を行いました。その結果、一時的に楽になった感じがしましたがまた痛みが戻ってきました。

次に、頭半棘筋を指圧で響かせて緩めました。すると症状はかなり軽減しました。後頭神経はC2から起こり、頭半棘筋の間を走行しています。そこの部分でボルダリングによる普段使わない未知の負荷がかかり頭半棘筋に滑走傷害が生じて後頭神経に影響を与えたのではないかと思われます。

その他、頭板状筋、胸鎖乳突筋も併せて刺激し緩める事でさらに症状は楽になりました。

いつも使わない細い小さな筋肉に割と強い力がかかると、普段は起こらないなんらかの症状が起こるものです。なので急に、何かしらの目立つ症状が発症した場合はその前後で何か珍しい事をしなかったかという事を詳しく探っていく必要があります。

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

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